じょぶたんユーザー

信号電材株式会社　
大牟田事業所　製造グループ 石川所長補佐、灯器チーム　坂口リーダー

信号電材株式会社は福岡県大牟田市に本社を置く交通信号機の開発、製造を行う会社です。歩行者信号灯器、車両信号灯器の組み立て作業の工程管理のために、これまでは作業者に工程帳に手書きで作業時間を書いてもらっていました。しかし手書きの作業時間記録は作業者の負担になっており、現場管理者が手書きの記録をパソコン入力する時間もかかっていたので、工程管理をデジタル化する目的で工場内の各工程の現場に置いたタブレットで複数の作業者の時間計測ができる「じょぶたん」タブレットを利用することにしました。（以下、敬称略。聞き手：ＮＸ総研・井上、福井）

総研

「じょぶたん」を知ったきっかけは？

信号電材

福岡市に物流業務を委託している倉庫会社があり、そこでスマートフォンで倉庫の作業時間を計測しているのを見ました。信号灯器の組み立ては手作業が多く、工程管理は工程帳に手書きで作業時間を記入してもらってそれを集計してやっていたのですが、これを使えば工程管理が楽にできるのではないかと考えて、このサービスを提供しているNX総研さんをネット検索で調べてHPからコンタクトしてオンラインデモを依頼しました。

総研

「じょぶたん」タブレットを導入した理由は？

信号電材

オンラインデモの時にスマートフォン以外にタブレットもあると聞いて、組み立て作業は工程ごとに決まった場所でやることが多いので、うちのケースではタブレットの方が向いているかもしれないと思いました。とりあえずここ大牟田事業所で3か月間のスポット契約でやってみたのですが、手書きではアバウトな感じでしか記録できていなかった作業時間が正確に取れるようになりました。かなり使えることがわかったので、今は荒尾事業所を含めて2拠点で利用しています。

総研

「じょぶたん」を使ってみて良かった点は？

信号電材

紙の工程帳のときよりも精度の高い作業時間が計測できて分析も簡単にできる点です。今のところメリットしかありません。大牟田事業所と荒尾事業所では生産するものが異なっていて、大牟田事業所は信号灯器の組み立て作業がメイン、荒尾事業所は信号灯器につける柱など大きなものを作っています。荒尾事業所は大きいものを作るので大牟田事業所より時間がかかる作業が多いのですが、どれぐらい違いがあるのか正確にわかるようになりました。生産のリードタイムと作業員一人一人がどの工程でどの作業をどれくらいの時間やったのかも把握できています。

写真1：大牟田事業所での「じょぶたん」タブレットを利用現場

総研

「じょぶたん」で改善して欲しい点はありますか？

信号電材

今は作業名の名前の付け方に工夫をしてやっていて、作業レベル１、２、３がうまく活用できていない状態なので、ここを使いこなして品種ごとにもっと細かい分析ができるようにしたいです。

総研

「じょぶたん」にはフリーテンプレート機能があって作業レベル１、２、３をお客様が分析をしやすいように自由に設定することができます。例えば作業レベル１に品種、作業レベル２に工程名を設定して計測すれば品種・工程毎の分析がかなり容易にできます。あと「計測作業リスト」の中の作業コードを利用してもらうこともできます。施設名を品種、作業コードを工程名で設定する方法もあります。

信号電材

あと工程によって作業者の移動が多い現場が一部であって、そういう現場は作業が切り替わるタイミングでタブレットのところまで行ってボタンを押すのが面倒な場合があります。作業者が手元でボタンを押せるような仕組みがあればいいのですが。

総研

スマートフォンとタブレットを併用してご利用頂くこともできます。作業者の移動が少ない工程はタブレット、移動が多い工程はスマートフォンという形で使い分けをしても計測データは両方を合算した形で集計できますので、移動が多い一部の作業者のスマートフォン利用をご検討下さい。
本日は貴重なお時間とご意見を賜り、誠に有難うございました。

写真２：大牟田事業所　製造グループ　石川所長補佐

写真３：社員用駐車場では様々な種類の信号灯器の耐久試験が行われていました