事例紹介
じょぶたんを活用されている事例をご紹介します。
大和リース株式会社様
じょぶたんユーザー
大和リース株式会社
技術本部 技術DX推進室 山本課長
大和リースは大和ハウスグループの一員としてシステム建築を核に、土地活用の提案や商業施設の開発・運営、駐車場建設や自動車・農業・福祉分野のリース事業、都市緑化・再生可能エネルギーの推進など幅広い事業を展開しています。設計部門のDX推進のために「じょぶたん」を利用した経緯についてお伺いしました。
(以下、敬称略。聞き手:NX総研・福井)
- 総研
- 「じょぶたん」をお知りになられたきっかけを教えてください。
- 大和リース
- 大和ハウスグループの各社でBIM(Building Information Modeling:建物の3Dモデルを作成して建築プロセスを一元管理する手法)の取り組みを共有する会議を行っています。2年程前にグループ会社の方が「じょぶたん」を使い、建設現場の業務と作業時間を可視化できたという発表をされたことをきっかけにその存在を知りました。その時から興味を持ち、いつか当社でも利用したいと思っていました。
- 総研
- どのような目的で「じょぶたん」を利用されたのでしょうか?
- 大和リース
- 設計部門でDXを推進するにあたり、メイン業務である設計業務がどれくらいの比率でできているのか、設計業務以外にどのような業務があり、どれぐらいの時間を費やしているのか、役職や拠点によって違いがあるのかを定量的に把握するため「じょぶたん」を利用しました。設計部門は、全国で約500名いますが、まずは9拠点の約80名の計測を1か月間実施しました。
- 総研
- 計測結果からどのようなことがわかりましたか?
- 大和リース
- 拠点によって若干の違いはありましたが、概ね想定通りの計測結果でした。管理職がプレイングマネージャーとして現場作業ばかりしているのでなく、管理業務もきちんとやっていることが数値で把握できました。2020年以降は「働き方改革」として残業時間削減に取り組んでいましたが、その効果もあって突出した残業はないことが確認できたのは良かったです。この計測結果を踏まえた上で、作業時間のウエイトの高い業務からDXによる業務の効率化を図っていきたいと思っています。
- 総研
- どのようなDX施策をご検討されていますか?
- 大和リース
- 一例をあげると、今回の「じょぶたん」の計測結果から設計担当者が現場への移動に思った以上に時間を要していることが判明しました。現場にいる工事担当者にカメラ付きウェアラブル端末を装着してもらい、設計担当者が事務所にいながら遠隔地から現場を確認するデジタル技術を既に導入はしていますが、もっと利用されるよう現状の問題点を深く探ってみようと考えています。
- 総研
- 「じょぶたん」の計測でこだわったことを教えてください。
- 大和リース
自分が計測される立場になり、計測する作業の項目数をできるだけ少なくするように心掛けました。計測中のスマートフォンの画面移動が手間だと感じたので、3画面で計測作業項目数を50項目以下にしました。計測作業項目の階層名を自由に設定できるフリーテンプレートを利用し、設計業務と設計業務以外、屋内作業と屋外作業、決定物件と未決定物件の時間比率を簡単に集計することができました。
- 総研
- 「じょぶたん」で改善して欲しい点がありますか?
- 大和リース
- 計測を忘れた人も後々自分のスマホからデータを追加して送信できる機能があったら便利だと思います。
- 総研
- 「じょぶたん」を使ってよかったことは?
- 大和リース
- 多くの方の作業時間の計測が効率よく短期間でできたことは費用面から言ってもバランスが良かったと思います。設計部門以外でも利用できるツールだと考えていますので、今回の設計部門での計測結果をまとめた資料を社内で共有し、他部署での業務の可視化およびDXの推進につなげていければと考えています。
- 総研
- 本日は貴重なお時間とご意見をたまわり、誠に有難うございました。
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